Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
Initialising ...
神谷 健作; 木村 晴行; 小川 宏明; 川島 寿人; 都筑 和泰; 伊世井 宣明; 佐藤 正泰; 篠原 孝司
プラズマ・核融合学会誌, 78(12), p.1361 - 1367, 2002/12
反電流方向中性粒子ビーム入射による電子密度の尖塔化を伴う閉じ込め改善モードにおいては、鋸歯状振動の安定化が観測されている。運動シュタルク効果を利用した電流分布測定を行うことにより、その動的挙動が明らかになった。鋸歯状振動が安定化される過程において電流分布が平坦化するとともに中心電子温度が増加し、最終的に凹状電流分布(弱負磁気シアー配位)が形成された。一方、電流方向中性粒子ビーム入射の場合には電流分布が尖塔化し、鋸歯状振動の発生とともに閉じ込めは劣化した。このことから、弱負磁気シアー配位の形成には反電流方向電流駆動が重要な役割を果たしていることがわかった。また第一壁のボロンコーティングによる不純物制御効果により、今回得られた弱負磁気シアー配位は準定常維持に適した特性を示すことが示唆された。
Li, J.; 岸本 泰明; 津田 孝
Plasma Physics and Controlled Fusion, 42(4), p.443 - 453, 2000/04
被引用回数:5 パーセンタイル:17.78(Physics, Fluids & Plasmas)負磁気シア配位におけるスラブ・イータアイ・モードのモード構造とそれに対するプラズマのシア回転の効果を調べ、モードが空間的に分離することを見いだした。モードの分離は安全係数の非単調な分布によって起こり、分離する条件は有利面の安全係数最小位置からの距離に依存する。さらに反磁性ドリフト運動やEB運動の局在化は安全係数最小磁気面の片側の揺らぎを抑制する可能性を示した。原研におけるトロイダル粒子シミュレーションで見いだされたトカマク内部の巨視的な揺らぎに現れるギャップ構造は、この効果により説明できる可能性が高い。
小関 隆久; 石井 康友; S.R.Hudson*; 徳田 伸二; 濱松 清隆; 山極 満; 栗田 源一; 広瀬 章*; D.Monticello*; 津田 孝; et al.
Fusion Energy 1998 (CD-ROM), 4 Pages, 1999/00
高自発電流による定常トカマク炉においては、自発電流を有効利用した強い凹状電流分布による負磁気シア配位にする方法と、自発電流に加えプラズマ中心への電流駆動により弱い凹状電流分布による弱磁気シア配位にする方法が考えられ、プラズマ性能を向上させるには、MHD安定性の改善が重要課題である。負磁気シア配位においては、磁気シアが大きく負になると低nキンクモードを安定化できるが、理想及び抵抗性交換型モードが不安定化する。また、2つの有理面の接近によりダブルテアリングモードを励起する。一方、弱磁気シア配位においては、圧力分布の平坦化により、低nキンクモードを安定化できるが、新古典テアリングモードにより限界を下げる。本論文では、これらのモードに対して統一的に扱い、各々の配位に対する安定性を明らかにして、安定性改善の指針を与えている。
小関 隆久
プラズマ・核融合学会誌, 74(9), p.998 - 1005, 1998/09
トカマク・プラズマにおいて形成された内部輸送障壁によって励起されるMHD不安定性について、最近の研究成果を報告している。内部輸送障壁は、主に高ポロイダルプラズマと負磁気シアプラズマにおいて得られ、これに伴ってMHD不安定性が発生している。高ポロイダルプラズマにおける、低nキンク・バルーニングモードによるコラップスの発生、新古典テアリングモードの可能性、BLM現象について述べている。また、負磁気シアプラズマにおける、凹状電流分布による限界、抵抗性交換型モード等について言及している。最後に、今後の研究の課題及び展望について述べている。
小関 隆久; 安積 正史; 石田 真一; 藤田 隆明
Plasma Physics and Controlled Fusion, 40(6), p.871 - 877, 1998/00
被引用回数:7 パーセンタイル:30.19(Physics, Fluids & Plasmas)トカマク装置における負磁気シアプラズマにおいて、メルシエモードが破れる(不安定となり得る)ことを示した。プラズマ中心付近で形成される負磁気シア領域では、正の磁気シア領域では安定化に働く2つの項、すなわち、パラレル電流による項とポロイダル電流による磁気井戸の項が、磁気シアの符号の反転により、不安定化項と変わる。(q-q)/qの項が増加するにつれ、この2つの安定化項が増加し、メルシエ条件が破れる。ここで、q,qは、各々、プラズマ中心の安全係数、安全係数の最小値である。JT-60Uの負磁気シアプラズマでは、高いqが作られ、その時内部輸送障壁に局在化したMHDモードの観測とメルシエ条件の抵触は矛盾しない。
山極 満; 広瀬 章*; M.Elia*
Physics of Plasmas, 4(11), p.4031 - 4034, 1997/11
被引用回数:2 パーセンタイル:8.87(Physics, Fluids & Plasmas)シューティングコードを用いて、トカマクの負磁気シア内部輸送障壁におけるプラズマパラメータに対する運動論的バルーニングモードの安定性解析を行った。負磁気シアに対して予想されていた、圧力勾配パラメータに関する第2安定領域が、シューティング距離を長くとることにより消失し得ることを示した。トロイダルモード数が比較的低く、周波数100kHz以下のモードが高圧力及び高密度勾配によって特徴付けられる輸送障壁の近傍でのみマージナルに不安定となることを明らかにした。
山極 満; 広瀬 章*; M.Elia*
PPL-167, p.1 - 13, 1997/08
シューティングコードを用いて、トカマクの負磁気シア内部輸送障壁におけるプラズマパラメータに対する運動論的バルーニングモードの安定性解析を行った。負磁気シアに対して予想されていた、圧力勾配パラメータに関する第2安定領域が、シューティング距離を長くとることにより消失し得ることを示した。トロイダルモード数が比較的低く、周波数100kHz以下のモードが高圧力及び高密度勾配によって特徴付けられる輸送障壁の近傍でのみマージナルに不安定となることを明らかにした。
徳田 伸二; 渡邉 朋子*
JAERI-Research 97-034, 53 Pages, 1997/05
2枚の有理面に挟まれた外部領域におけるNewcomb方程式の大域解及び接続データの数値計算法を述べる。この接続データから各有理面のまわりの内部層方程式に対する境界条件が決定され、境界条件自身は22行列(境界行列)で表される。大域解の変更(すなわち、解のうち無限エネルギー部分の変更)にともなう接続データの変換則を導き、境界行列の不変性を示した。また、テスト計算により、この数値計算法の妥当性を検証した。
小関 隆久; 安積 正史; 石井 康友; 岸本 泰明; G.Y.Fu*; 藤田 隆明; G.Rewoldt*; 菊池 満; 鎌田 裕; 井手 俊介; et al.
Plasma Physics and Controlled Fusion, 39(5A), p.A371 - A380, 1997/05
ブートストラップ電流の有効利用は、トカマク核融合炉の定常化・高効率化への重要課題である。近年、高ブートストラップ電流による中空状電流分布(プラズマ中心付近で負磁気シア)を用いた高効率プラズマが提案され、世界の多くの装置で実験が行われている。ここでは、負磁気シアを持ったプラズマの、エネルギ閉じ込め、TAEモードを含めたMHD安定性について、JT60の実験結果をもとに物理課題を議論している。負磁気シア領域で形成される内部輸送障壁の機構解明、ベータ限界をもたらすMHD不安定性、中空状電流分布でのTAEモードの安定化機構について述べている。また、定常プラズマを形成する上での問題点、定常プラズマを維持する上での問題点について議論している。
吉田 英俊; 内藤 磨; 山下 修; 北村 繁; 波多江 仰紀; 長島 章
JAERI-Research 96-061, 20 Pages, 1996/11
高温なJT-60Uプラズマの電子温度Tと電子密度nをマルチルビーレーザを活用して空間点数60点で測定するトムソン散乱計測システムの1996年現在までの設計と測定実績を記述する。分光器と新開発の2次元検出器の高スペクトル帯域化によって、高精度かつ高い信頼性を確保しつつ負磁気シア放電で炉心内部に形成される高電子温度プラズマの測定を可能にした。また高空間分解能測定によって、Hモード放電でプラズマ周辺部に形成されるTとnの急峻な分布勾配の正確な測定を可能にした。最小時間差2ミリ秒まで可能なマルチレーザの活用は、固体燃料ペレットの入射実験等の過渡現象測定に必要不可欠なものとなった。JT-60UプラズマのTとN分布の最近の測定例から、本システムの設計の妥当性と性能を具体的に記した。
徳田 伸二; 渡邉 朋子*
JAERI-Research 96-057, 62 Pages, 1996/11
有理面が2枚ある負磁気シア配位における抵抗性磁気流体力学安定性の漸近接続理論とその数値解法を提示する。この理論では、理想MHD領域におけるNewcomb方程式と有理面のまわりの内部層方程式を解くことを有限要素法や差分解法の適用できる境界値問題・固有値問題として定式化する。したがって、安定性解析の問題を数値的に安定な解法で解くことができる。解析解が既知のモデル方程式に対して、提案した数値解法を負磁気シア配位に適用し、解析解との比較からこの理論の妥当性を検証した。
閨谷 譲; JT-60チーム
Plasma Physics and Controlled Fusion, 38(12A), p.181 - 191, 1996/00
被引用回数:14 パーセンタイル:46.12(Physics, Fluids & Plasmas)JT-60Uにおいて負磁気シア配位と高三角度放電の閉込め改善領域の研究が進展した。負磁気シア放電では、負シア及び内部輸送障壁の形成により15MWのNB入射で蓄積エネルギー8.2MJ、閉込時間0.71秒、等価DT核融合出力~0.4を得た。内部輸送障壁の位置は/a~0.65と広く、放射冷却ダイバータを形成するような高密度でも維持できた。この負磁気シア配位をLHCDによって7.5秒保つことができ、定常化への見通しを得た。プラズマの三角度を増大することにより、ELMの発生限界の密度、温度を1.3~2倍に増大させることができた。この結果、1MAの完全電流駆動放電でHファクタ~2.5、規格化ベータ()~3を約2秒間維持することに成功した。負イオンNBの入射が1996年3月から開始され、加速電圧180kV、Dビーム電流3.2A、入射パワー100kWのプラズマ入射に成功した。